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イグちゃんのこと

イグちゃんが亡くなって3週間が経ちました。

イグちゃんのことを少し書いておきます。

去年の8月中旬はまだなんともありませんでしたが
8月末にほっぺの膨らみの下がむくんでクリニックに行ったところ
高齢のため心臓が弱って浮腫むのだろうと言われました。
薬を飲ませても去年の暮れまでは何も変わりませんでした。
年が明ける頃からイグちゃんの動きが少なくなってきました。
陰に身を潜めてじっとしているようなので、弱ってきたんだとわかりました。
2月中旬、夜中にボケのような症状が出ました。
眠っている時に急にハッと目を開け、右手だけカリカリ掻いているので
体がどんどんまわっていってしまいます。
眠ったと思うと5分くらいでまたハッと目を開け、カリカリ・・・
何度も何度も繰り返すのです。
これでは寝られないだろうと心配しました。
次の日は、だるそうな目をしてじっとしていました。
何日もこれが続き、とても寒かった週は体調も悪そうで心配でした。
ちょうどのぞみがうちに来る直前で
万が一にも入れ替わりなんてことになったらどうしようと思ったほどです。
翌週、暖かくなり、体調も持ち直したようでした。
3月の中旬までは動きは少ないものの頭も持ち上げていたし
葉っぱのごはんも食べていました。
その後、嚥下困難の症状が出始めました。
強制給餌で飲ませた流動食が、ガボッと口から出てしまうのです。
少しずつ時間をかけて入れてもやはり出てしまいました。
初期は小さくちぎった葉っぱなら飲めましたが、
すぐに喉に詰まるようになりました。
いつまでもクチャクチャやってる、と思って口を開けてみると
喉にぎっしり葉っぱが詰まっていて、結局ピンセットで取り出すようでした。
葉っぱが5㎜角になり、3㎜角になり、結局全く飲み込めなくなりました。
葉っぱは飲み込めないのに、みかんなら1房を1/2に切ったのを
喜んで飲み込むのは不思議でしたが。
喉がふさがっているのならチューブで胃に入れようと思って
みどりの時にやったように、金魚の空気ポンプのチューブを使って
流動食を直接胃に入れてみましたが
やはりしばらくすると口からガボッと出てきてしまいました。
獣医さんによると、老齢になると胃の入り口の噴門が
開きっぱなしになってしまうので出て来てしまうようです。
3月下旬、頭を持ち上げなくなりました。
日中も目をつぶっている時間が多かったです。
口から物を入れることが出来ずに、どうしたものか、困っていました。
3月終わりの頃、抱っこしても体に力が入っていなく
だらんとしてしまっていましたが、目はこっちを見ていましたので
その目に勇気付けられていました。
一応、家族みんなに、お迎えが遠くないだろうと伝えておきました。

4月1日、この日は日中よく晴れて暖かでしたので
イグちゃんを日光浴させました。
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前日、目がやつれたように見えていたのですが
日光浴をしたら元に戻りました。
これが最後の日光浴になりました。
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この日の夜から急に冷え込みました。

翌日、4月2日、亡くなった日です。
夕方にクリニックに連れて行きました。
水分補給が出来ないので脱水しているだろうと思い
補液をしてもらうためでした。
家族Bも休みだったので一緒にタクシーで行きました。
出かける時には生きて元気で帰ってくる気満々でした。
タクシーの中でも、体に力が入っていなかったのですが
目つきはしっかりしていました。
クリニックに着いて、すぐに
「状態が良くないので酸素吸入をしてください。」とお願いしました。
クリニックでは待っている人もいて、順番は次の次でした。
30分くらい待ったでしょうか、
呼ばれて入ってみると、診察台の上にイグちゃんの姿はありません。
処置室に目をやると、
こんな姿のイグちゃんが見えました。
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先生の話では
最初、目も開けて動いていたので酸素マスクをかぶせた。
でも、じきに自発呼吸が止まったので、呼吸促進剤を打ったが、
呼吸が戻らないので人工呼吸器につないだ。
喉の浮腫が思っていたよりずっとひどい。
ここまで浮腫がひどいと、血液が脱水状態を示していても
補液をすると浮腫がひどくなるだけで、補液はしない方が良い。
「自発呼吸が出ないんですよね。」
と言う言葉の意味が、最初つかめませんでした。
まさか、それって・・・
人工呼吸器につないであるので定期的に酸素が送られているから
まだ心臓は動いていて、口の中の色もきれいで、
でも、自発呼吸が無い・・・
診察を待っている時にいぐらは見たんです。
助手の人が何か慌てて注射器に薬をセットして、
チラッ、チラッとこちらを気にしているのを。
あの時に呼吸促進剤を打っていたのですね。
さて、後は、いつ呼吸器をはずすか、です。
幸いに、診察の予約は次もその次も入っていませんでした。
でも、いつまでもこのままと言うわけにはいかず
こんな時間が長いのもイグちゃんは辛いだろう、と
気がすんだところではずしてくださいと頼みました。
不思議と悲しみはありませんでした。
イグちゃん、頑張ってクリニックまで来たんだね。
長い間お世話になった先生にお別れを言いに来たんだ。
先生も、「律儀なヤツだなぁ。」としんみりなさっていました。
酸素吸入もしてもらったし、呼吸促進剤も打ってもらったし、
悔いはありません。
タクシーの中で、とかではなくて良かったと思います。
3年前、みどりが亡くなったのもこの処置台の上でした。

イグちゃん、大往生でした。
イグちゃんとは15年7ヶ月9日一緒に暮らしました。
イグちゃんはいぐらの恋人であり、人生のパートナーでした。
辛い時にもいぐらの話をじっと聞いてくれて
その目で心を癒してくれました。
性格も優しく温厚でした。
後追いしていぐらの後を着いて歩いて来る
そんなイグアナは、後にも先にもイグちゃんだけです。
イグちゃんが亡くなって、
悲しいというより、ご苦労様、ありがとう、という気持ちです。
イグちゃんは十分に、いや、十二分に「かわいがられる」という
仕事を果たしてくれました。
ここらで、その仕事から解放してあげて
あとは、天国で快適に楽しく過ごして欲しいと思います。
イグちゃんがいなくなったのはさびしいけれど、
うちを卒業して天国へ行ったのは
子供が独立して家を出て行ったという感覚に似ているかもしれません。
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イグちゃんは、死後硬直もなく、体色もくすまず、
亡くなってから3~4日は目も落ち窪まず
本当に寝ているだけみたいでした。
そんなイグちゃんを
火葬にして姿がなくなるのは辛いと思いました。
が、火葬の日程はいぐらと家族Bの都合で1週間先の9日になり
最後の頃には目が落ち窪んできましたので
やはり、早く焼いてあげないとかわいそう
と思うようになりました。


イグちゃんにたくさんの方からお花やお菓子を頂きました。

Aさんからのお花
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Kさんからのお花
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Iさんからのお花
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Sさんからのお花
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Rさんからのお花
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Tさんからのお花
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Jさんからのお菓子
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Uさんからのお花
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Bさんからのお花
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こ~んなにいっぱい!
イグちゃん、嬉しいね。
最初に頂いたお花がしおれる頃、また別のお花が来て
長くお花で飾ってあげられました。
皆様、どうもありがとうございました。

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